2018年8月5日日曜日

本のお話282 架空通貨

池井戸潤第7弾 架空通貨


これは面白かった!

元商社マンの高校教師が、教え子の女子
生徒から、父親の経営する会社を救う為
のある相談を受けたところから全てが始
まります。

突っ込み所として、これはその分野専門の
弁護士にでも相談した方が良いのでは?と
思うけど、そうなると、この話は続かないね。
それに、副担任がクラスの一生徒のために命懸けで
真相究明に奔走する姿は、なんともドラマチックです。

ある企業を中心に発展した片田舎の企業城下町が舞台の
物語で、不可解な現象が次々と起こるのですが・・・

読み進めるに従い、謎のベールが徐々に剥がされていきますが、
その先には、更に大きな謎が立ちはだかっていました。
そして最後は、お得意のどんでん返し。
この作品の醍醐味は、何と言っても、全ての謎が解き
明かされた時のすっきり感です。

そして、
今回遅ればせながら、あることに気付きました。
作者作品の殆どに、主人公にいつも重要な情報を提供してくれる
貴重な情報源の友人が存在し、その人脈無くしては、どのお話も
成り立たたないこと。余談ですが。