タイトルはパレードでは無く、
「パレートの誤算」だったとラストで
初めて気付きました。
経済用語である「パレート」と、
生活保護世帯で育った1人の生徒の
寄稿文に由来するこのタイトルの
関係は重要ながら、長くなるので
省くとして・・・
その生徒の家庭の様に、現状に甘んじている訳では無く、
どうしようもない事情を抱え、社会の助けを借りながらも
自立に向けた努力を続ける受給者と、楽をしようと、
あの手この手で保護費を貪る一部の受給者。
更には、貧困ビジネスに手を染める輩と、その悪巧みに
引っかかり、巻き込まれて抜け出せなくなった社会的弱者達。
突然ケースワーカーの仕事を押し付けられた市役所福祉科の
若手職員の男女がタッグを組み、殺された上司の死の真相を
突き止めるべく奔走する社会派ミステリーでした。
否応なしにケースワーカーの仕事を負わされた2人が、
真剣に仕事に向き合う様になっていく過程も興味深く
描かれています。
正義感と使命感に燃えるこの物語の主人公は、月下の桜の
主人公を思わせます。
生活保護の実態を描いた物語だけにリアリティがあり、
問題提起の役割をも担った作品と言えそう。
これもまた、どんでん返しに次ぐどんでん返し・・・
どうして私はいつも騙される??
物語の締めくくり方も、ピカイチでした。