万城目学 鴨川ホルモー
作者と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、
「鹿男あをによし」。
奈良が舞台ということもあって、連ドラ
を欠かさず見ていた事と、息子と娘それ
ぞれが、ドラマのロケーション撮影に
来ていた俳優陣を見たという思い出がある
からです。2人共、喜んで話してたなあ・・
あれから11年にもなるか。
読んだ人は感じるはずですが、これも「鹿男あをによし」
に通じるものがあります。
ホルモン焼きを連想させるおかしなタイトルですが、
それとは何の関係もなく、ホルモーは、ある競技の名前です。
小鬼が沢山出てくる現実に有り得ないお話だけど、
現実思考なのか、ファンタジーに入り込めない私でも、
最後まで面白く読めました。
何かの賞を受賞したというのも頷ける名作です。
ファンタジーでありながら、青春もの、勝負ものであり、
友情や恋愛も、しっかり盛り込まれています。
一番の見どころは、4大学対抗の不思議な代理試合(合戦)と、
長年に渡って脈々と受け継がれてきた代替わりの儀式でしょうか。
あっと驚く幾つかのどんでん返しも、仕込まれていました。