2019年5月13日月曜日

本のお話296 海辺のカフカ

村上春樹第2弾 海辺のカフカ

いつも古い本ばかりで、すみません。
1Q84と同じ匂いのする大人向けの
ファンタジーでした。
こちらの方がずっと難解ですが。
まるで○○の様に・・・と、何かにつけ
例えるのが作者の特徴の様です。

主人公の少年の家出とその先で出会った人達、
戦時下のある謎の事件、猫と会話できる純真無垢な老人、
それぞれの物語が徐々に交わり、繋がっていきます。

不思議で哲学的で概念的な物語故に、作者の真意が潜んでいる
気がしてならないけれど、案外深い意味など何も無かったりして。

・・・と、謎は謎のままなりに、まあまあ面白い作品でした。