2016年5月9日月曜日

本のお話242 舟を編む

三浦しをん 「舟を編む」

舟は辞書、編むは編纂を意味しています。
文中で、辞書は「言葉という宝をたたえた
大海原を渡る舟」と例えられています。
そして、その辞書の名は「大渡海」・・・
上手いね~~

辞書創りという天職に巡り合った不器用で
少々浮世離れした一人の男性を中心に繰り
広げられる「大渡海」編纂がテーマの
物語です。

作者は元辞書の編集者では?と思う程、辞書
編纂の内情に通じています。ストーリー
面白く、表現がまた素晴らしい!

一言で言うと、超お勧めの一冊です。
本屋大賞受賞作だけあって、老若男女問わず、
万人受けしそうな作品です。

ミステリーが遊園地のジェットコースター的な
面白さだとすると、これは、のどかな景色の中
を心地よくお散歩してる的な楽しさとでも
言えましょうか。しみじみと、良かったなあ・・・・

お父さんは前に映画を見に行きましたが、私も是非見たいです。