上巻を間違えて2冊買ってしまったこの
物語の下巻を先日やっとゲットしたよ!
2冊一つながりの表紙絵は、物語の重要
な一場面となっています。
主人公英一は、またまた不可解な写真の
謎を解く役目を負わされますが、今回の
からくりは、現実的なものでした。
最初に来る感想は、登場人物が素晴らし過ぎるという事。
家族愛&友情然り。みんなどうしてこんなに精神年齢が高く、
大人顔負けの考え方や配慮ができるのだろう。
今回の写真の謎の男の子なんて、小学生の器じゃないね。
作者はリアルな青少年の実像を知らないのでは?と思う
くらいに人間が出来過ぎているのが、ちょっと不自然かも。
けれども、しみじみとした感慨に浸れた良い作品でした。
特に、上巻から無愛想で常識の無い変人として登場する
英一がとっても苦手だったある女性。
下巻で彼女は徐々に英一の心に食い込み、彼の思いに変化を
もたらしていく様子が、一番興味を引かれた部分でした。