作者のくだけたエッセイ集と比べると、
何とも文学の香り高い作品です。
主人公乃里子の30歳過ぎまでのお話で、
高校の3年間が中心に描かれています。
コンプレックスを抱えた内向的なその少女は、
作者自身がモデルの様です。
好きな人とは別に、中学生の頃からずっと
気になってた存在感抜群の男子が、後々まで
乃里子の中で大きな位置を占めます。
どこにでも居る目立たない少女の高校生活が、
思春期の悩みと共に綴られていて、身近で
現実味のある淡々とした面白さを感じました。
切なく胸に迫ります。
蓄光石が散りばめられた道 みんな立ち止まって見てたね |
藁にもイルミネーション |
桜の木に飾られた桜花は造花だけど、 上手く出来ていて、本物かどうか、 みんな触って確かめていました。 |
こんな幻想的な風景も |