2015年2月10日火曜日

本のお話189 リアル鬼ごっこ

山田悠介 リアル鬼ごっこ

高校を卒業した後、将来を決めかねていた作者が
自費出版で出したデビュー作にして、べストセラ
ーとなった作品です。

「本を読まない、文章を書いたことも皆無だった
作者が初めて書いた物語」とあとがきにあります。
なるほど今まで読んだ作家の本と違って、いかにも
素人らしい素朴な文章で、普段読書しない息子でも、
読めそう。

単純明解なストーリー、満点のスリルとスピード感、
簡単で飾らない表現が、若者の心を掴むのですね。

数年前にこれを読んで、一発屋と思った私の読みは外れ、
この後出した作品も悉くベストセラーとなった作者は、
今や押しも押されもせぬヒットメーカー。

映画も原作同様走るシーンが大部分を占めていて、
見てる方まで息切れしそうでした。
私が佐藤姓なら、「リアル鬼ごっこ」開始直後、
真っ先に捕まっただろうなあ・・・