2015年2月26日木曜日

本のお話193 ジェーンエア

シャーロットブロンテ ジェーンエア

前回の嵐が丘の作者エミリーブロンテのお姉
さんが書いた作品で、これも本箱の奥に眠っ
ていた随分昔から持っている本です。
「アグネスグレイ」のアンを入れて、彼女達
はイギリス文学史上に名を遺した3姉妹と
言われています。

巻末の解説には、ブロンテ家のルーツや彼女らを含めた
早逝の6人姉弟のこと、時代背景や舞台となった場所等
ついて詳しく書かれています。
劣悪な寄宿舎生活を始めとする作者の数々の苦労体験が、
この物語のモチーフなっているようです。

多くの作品と違って、ヒロインのジェーンは見栄えが悪く
彼女と幾多の障害を乗り越えて結婚したロチェスターに至っては
醜男と書かれています。

外見の美しさにこだわる作品が多い中で、内面に惹かれ合うカップル
が新鮮でとても素敵に感じられましたが、昔見た映画設定で、
二人は「不美人と醜男」とされつつも、実際はというと、まあまあ
美しいカップルだったのが残念でした。

やっぱり映像化は、ビジュアル的にそうなってしまうのでしょうか。