松本清張第19弾 日本の黒い霧
ページを開いて間もなく、「しまった!
これは、私の読みたいジャンルの本じゃ
ない!」と思ったけれど、気乗りしない
まま、何日も放りっぱなしの日々を挟み
つつ、何とか読み終えました。
なかなか入り込めなかったけれど、後半に
なって、ようやく引き込まれていきました。
これは小説ではなく、戦後のGHQ占領下の
日本で起こった怪事件の数々を、作者が
膨大な取材と資料に基づいて、お得意の
推理を働かせて解明したノンフィクションです。
それぞれの事件は、GHQの策略や陰謀と深く関わっていて、
最終的に、米ソ冷戦とその先にある朝鮮戦争へと繋がっていきます。
知らないことばかりの驚くべき内容でした。
作者の偉大さを最も感じたハイレベルな作品です。