2016年3月1日火曜日

本のお話238 ゴールデンタイム

山田宗樹 ゴールデンタイム

サブタイトルが「続、嫌われ松子の一生」

ある様に、これは「嫌われ松子」の続編と
なっています。

生前一度も会う事のなかった叔母、松子の遺品

整理を父親に頼まれた事をきっかけに、松子の
壮絶な人生を探ることになった笙と、当時笙と
行動を共にした元彼女、明日香のその後の物語
です。

あれから4年・・・目指す道も置かれた環境も

大きく違ってしまった2人の暮らしが、章毎
交互描き出され、最後に其々のストーリーが、
交錯します。

「嫌われ松子の一生」の様な凄まじさは無いけれど、

笙も、そこそこ波乱の人生を歩んでいます。
すぐに引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
胸に染み入る場面や台詞が、各所に散りばめられています。

最後の章は全く別の短編と思いきや、これも前作と繋がったお話で、
びっくりぽん! 「前作以上にお勧め」かも。