2018年5月10日木曜日

本のお話276 株価暴落

池井戸潤 株価暴落


銀行マン時代の経験を生かした金融小説で
お馴染みの作者です。
これもご多分に漏れずといったところです
が、今までに見た幾つかの作者原作の
連ドラとは、ちょっと違った雰囲気の作品
でした。

大手スーパーでの爆破事件を巡って繰り
広げられるミステリーで、フィクションの
奇想天外な面白さと、ノンフィクション
ならではのリアリティが相乗効果を生んでいます。

最後には、ミステリー特有のどんでん返しが待っていました。
真犯人と犯行目的に、誰もが驚愕するはず。

そして・・・表面からは伺い知ることのできない
一つの事象の陰に潜む真実と悲哀・・・・

とっても面白かったです。
社会派小説は、幾つになっても、勉強になるね。