2019年9月24日火曜日

本のお話305 豆の上で眠る

湊かなえ第13弾 豆の上で眠る

過去の作者作品には、おとぎ話が幾つか
あるので、タイトルからこれもその手の
ものと思ったら、全く違ってました。

けれども、アンデルセン童話「豆の上で
眠る」が、重要なモチーフとなっています。
それが、どの様にストーリーに関わるのか、
興味のある人は是非読んでください。

2年間に渡る姉の行方不明事件の謎に迫るお話で、
妹が感じてきた帰還後の姉への違和感の正体が、
最後に解き明かされます。

一言で言うと~
今までに出会ったことの無い異色のミステリーです。
こんなのは、初めて・・・

読者に投げかけられた最後一言は、世の老若男女に
向けられた真摯な問いかけの様に思えます。
単純明快でありながら、即答できない問いかけです。