2024年6月18日火曜日

本のお話377 家族シアター

辻村深月第11弾 家族シアター

友達にもらった
左の布製カバーに
付け替えて読書し
ていますが、読み
終えて紙表紙に
戻そうとしたら、
見当たらないでは
ありませんか!



外した表紙は下の写真の山積み文庫本の上に置いていましたが、
お父さんが車のカバーを上に乗せるので、いつも本が崩れて横の
新聞の上に落ちます。新聞と一緒に廃品回収に出してしまったに違いない。
もう見つからないだろうなあ。
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これは家族をテーマにした短編集でした。
扱う対象が姉妹弟、親子、祖父と孫、と様々で、
最も身近な存在故の複雑な思いが交錯します。

相容れなさに葛藤し衝突を繰り返しながらも、突然見舞われる
不測の事態を共に乗り越えることで絆が深まり、互いの大切さを
知るのもまた家族だからと言えそう。
そんな時にこそ、家族としての真価が問われるのですね。

最も印象に残ったのが「孫と誕生会」で、おじいさんの気持ちと
孫娘の気持ちの両方がリアルに伝わる奥深い作品でした。

次は「私のディアマンテ」でしょうか。
「朝が来る」の主人公ひかりのお母さんも、こうであって欲しかったなあ。