2019年7月17日水曜日

古い町並み①~華甍、高木家、山尾家

歴史的価値の高い場所がこんなに近くに
あるにも関わらず、30年以上昔さくっと
散策したっきりだったので、かねてから、
一度じっくり訪れたいと思っていました。

その町の名は・・・今井町。

赤い橋を渡った向こうには、中世に迷い
込んだかの様な街並みが広がっていました。

「大和の金は今井に七分」と歌われた様に、
その昔、商売で隆盛を極めた豪商の町です。

江戸時代の街並みが東西600m南北310m
の規模で残っており、重要伝統的建造物群
保存地区に指定されています。


先ずは高木家
住宅。町内で
は比較的新し
い幕末期の町
家です。
土間に特徴が
有り、ブライ
ンドの原型と
なるスライド
ド式の和紙の
窓があります。





つい最近も、映画撮影が複数行われ
たように、この町は映画やドラマの
ロケ地になることが多いので、観光
客が徐々に増えてきています。
昔となんだか様子が違うぞ!!!




次は山尾家。
八代将軍吉宗の時代に幕府関係者
の本陣となり、明治時代には、
木戸孝允や三条実美も宿泊した
大商家です。


今井の豪商は、
本来の商売と
兼業で両替商
を営んで財を
成し、大名に
大金を貸出し
ていたらしい。

左上の襖絵は
狩野派絵師に
よるもの。







骨董品を収蔵
する蔵も拝見
しました。



山尾家には4
つの庭があり
ます。左の門
は大名が借金
に来る際隠れ
てひっそりと
やってくるの
に使われた門
だそうです。

自治権がはく奪されてからは、重税が
のしかかり、更に追い打ちをかけたのが、
大名の借金帳消し令。これにより多額の
借金を踏み倒された今井の豪商は、急速
に勢いを失っていったとのことでした。

左は、上の門を外側から見たところ。