2020年12月30日水曜日

本のお話336 小暮写眞館

 宮部みゆき第21弾 小暮写眞館

これは上下巻作品で、上巻は2章から
成り、章内で完結する連作集の形態
を取っていました。

上巻を読み終えて、うん、なかなか
面白かった!続きを読もう!と下巻
を読み始めるや否や、あれっ?
これ、上巻だ!下巻はどこだ?
あったあった・・・で、2冊揃えて見てみると、
なんと、両方上巻ではありませんか!
上下巻買ったつもりが、上巻を2冊買っていたよ~
うえ~ん、続きが読めない~
しょうがないから、上巻の感想を書くとしよう。

家族間や友達同士、その他登場人物のやりとりが絶妙で、
持ち込まれた謎も興味深く、解明に向けて主人公が動き、
核心に迫る過程にぐんぐん引き込まれて行きました。

ただ、非科学的な事象に対して悉く懐疑的な私には、
この物語のコンセプトが、イマイチ性に合わない・・・
本作は「念写」を扱っていますが、作者作品で例えるなら、
「魔術がささやく」の様に、不可思議な現象の謎が科学的に
解明される方が、断然!私好みです。

宮部ミステリーの傾向を見れば、彼女はスピリチュアルを
信じる人に思えるけれど、実際はどうでしょうか。

現実主義orスピリチュアル?
あなたは、どっちのタイプかな?