桐野夏生第8弾 光源
作者作品には怪奇なイメージがありますが、
これを含めてそうでないのもたくさん有って、
色んなジャンルのお話が書ける人なんだなあと、しみじみ・・・
そう言えば!桐野作品を読むきっかけとなったのは、
友達が貸してくれた「魂萌」でした。
あれも面白かった!
一言で言えば、これは映画製作を巡るドタバタ劇ですが、
超低予算と限られた時間等の厳しい制約の中で、決して
失敗は許されない過酷な状況が登場人物たちを追い詰めます。
全てのトラブルの原因はプライドや譲れないこだわりの
ぶつかり合いにあり、そこに嫉妬や上下関係、損得勘定が絡んで
こじれていく様子がそれぞれの視点で語られます。
「結局、世の中ってこんなもんか」と諦めの境地に至っていたら
・・・その後、物語は思わぬ方向に飛んで行ってしまった💦
ビックリ仰天のこんな結末を誰が予想できますか???