320ページそこそこの本が619円とは。
何年も中古本専門で、定価に無頓着で
いた間に、随分高くなったものです。
これも古本だけど。
3人(主な2人+1人)の女子高生の独白
から成るお話ですが、最初のうちは、
誰が誰だか混乱しがちで、しょっちゅう
ページを戻して確認しつつ読んでました。
誰のパートかはっきり区別できる様になる
頃から、面白さが一気に加速します。
あちこちに張り巡らされていた伏線が、終盤次々と繋がって
行くすっきり感が、この作品のセールスポイントと言えそう。
作者の才能に最も恐れ入るところです。
登場人物の葛藤、心の闇や屈折した心理の詳細な描写も。
今回は特に、ここまで繋がりまくって良いものかと思う程に、
あらゆる事象と人物が繋がっていきました。すご~い!現実には、あり得ないけどね。