2019年12月6日金曜日

本のお話313 インド旅行記3&4

中谷美紀 インド旅行記3、4

以前女優の中谷美紀さんのエッセイを読み、
その多才ぶりと文筆家さながらの文章力に
感心して、他の作品も読みたいと思って
いました。

彼女は映画「嫌われ松子の一生」で精も根も
尽き果てて、動く気力さえ失ってしまった状
態を打開しようと、初めて北インドに旅立っ
たのを皮切りに次は南、その次は東西へと
インド中を縦横無尽に旅してまわることに
なるのです。

彼女の好奇心や行動力もさることながら、
何より驚いたのは、抜群の記憶力でした。
地名も宗教も部族も食べ物も人の名前も
全てが耳慣れない横文字の連続で、その
辺り、さっと流して読まないと、なかなか
先へ進めない💦

何から何まで異なる文化や風習の中で暮らす
人々の生活や、色んな意味で驚いた幾つかの
光景には、読むだけでもカルチャーショック
を受けそうな程衝撃的なものがあります。

旅行記1~4のうち、4だけが写真集となっています。
3(多分1と2も)にもカラー写真が数点織り込まれていますが、
想像するしかないものが圧倒的に多い中で特に作者が驚嘆した
石窟遺跡を4で見れたのは、嬉しかったなあ・・・