2019年12月28日土曜日

本のお話315 物語のおわり

湊かなえ第14弾 物語のおわり

これは、ある一つの短編小説を中心に
ストーリーが展開するという珍しい
タイプの作品でした。
劇中劇ならぬ小説中小説。

旅先でちょっと出会っただけの、けれども
「この人に是非読んでもらいたい」と
思った人から人へとバトンの様に渡されて
いく結末のない小説。

その読み手となる登場人物の置かれている
状況がそれぞれなら、自分ならばと思い描く小説の
続きも感想も人それぞれで。
そして終盤、謎が徐々に解き明かされ、あっ!と
驚かされることになります。

ストーリーの面白さを上回る見事さで、張り巡らされた
伏線が回収されていきました。

ただ、釈然としない点が2つ程あり、それがどうにも引っかかる。
それさえ解決すれば、この作品は完璧なのになあ。
それとも私、何か重要な事を読み落としてる?

これを読むと言ってたお友達~
読んだら、その部分について教えてよね(^_-)-☆