三浦しをん第12弾 天国旅行
タイトルからユーモアたっぷりのエッセイ
集かと思いきや、これもまた短編集でした。
死がテーマの短編集で、自殺未遂、自殺、
死者の霊、死に方の選択、前世と現世を
行き来するもの、一家心中の生き残りなど
7編7様に趣向が凝らされています。
中には、作者作「君はポラリス」に通じる
哀愁を感じるものも。
それにしても、自殺短編集(1編の事故死を除く)は珍しく、
その様なジャンルの作品にお目にかかったのは、初めてです。
「炎」は、登場人物にあまり共感できないけれど、よくできた物語で、
どんでん返しの結末に驚かされたのは、久しぶりかも。