2023年4月6日木曜日

将軍塚青龍殿

春と秋はずぼらな私も活動的になる季節です。

今年の桜は随分早い開花で、あっという間に殆どの場所が
見頃を迎えてしまいました。

遅めに家を出て、真っ先に向かったのは将軍塚青龍殿。
平成26年に京都東山山頂に建てられた新しい護摩堂です。
門跡寺院の青蓮院と名前が似てると思ったら、
青蓮院がここに柔道剣道場を移築再建したものだとか。



京都市街が一望できる大舞台





ここにも展望台があります。上ってみよう~
下に見えるは名前の由来となった将軍塚
東郷元帥、黒木大将、大隈重信、菊池大麓らの手植えの松と
石柱があり、往時の偉人たちがここから市街を一望したんだって。

お花の嵐みたい。桜吹雪も舞ってたよ。
回遊式庭園をぐるっと巡ります。
敷き詰められた花びらの絨毯。
枯山水の庭園
次のバスを逃すとその次のバスまで1時間半も待たなくてはならないので、
駆け足で回りました。慌ただしかったなあ。

蹴上駅まで戻って、無燐庵の脇の店で腹ごしらえしたら、
次の目的地へGO!!

2023年4月5日水曜日

第2731夜

昨日に続いて、今日も煮魚。
暫くお魚を食べてなかった気がして、
連続でメインを魚にしました。
昨日はカレイが、今日は鰯がお買い得だったのもあるね。
鰯の梅干し煮には、新生姜と普通の生姜
おばあちゃんが漬けた梅干し、紅生姜、しそを使ってます。
贅沢な梅干し煮だけあって、美味~
ほたるいかサラダ(ラディッシュスプラウト、ナッツ、
ブロッコリー、プチトマト)、菜の花&ワカメの酢味噌和え、
卵と新玉葱と舞茸のスープは、ブロッコリーと菜の花の
煮汁で作ってます。八朔。

第2730夜

いつの間にか
春たけなわの
景色。すっか
り暖かくなり、
もうコートの
出番はないの
かな?


魚市のトロ箱に立派なカレイを見つけました。
魚屋さんが肉厚の良いカレイを選んで
2等分してくれました。
3等分する大きさのカレイだそうです。
私は卵がいっぱいの上半身を食べます。
お父さんは下半分を食べるよ。

子持ちカレイの煮付け(菜の花)、
厚揚げとワカメポン酢、茄子としめじとピーマンとプチトマト
の生姜揚げ出し味噌和え、ご飯にはミョウガのしそ漬けを添えて。

2023年4月4日火曜日

第2729夜

これで鍋も食
べ納めかな。
鍋ばかり乗せ
てる気がする。
進歩がない
まさこの晩飯。



豚肉、練り製品各種、ブロッコリー、人参、
白ネギ、春キャベツ、白菜、しめじ、チーズ、うどん


2023年4月3日月曜日

本のお話358 野の春

宮本輝第20弾 野の春

9巻に及ぶ流転の海シリーズはこの巻を
以って完結します。
作者の父をモデルに描いたこの長編は、
完成までになんと37年も費やしたのだ
とか。

事実に虚構を織り交ぜて展開するこの
壮大な物語にどれだけの人が魅了された
ことでしょう。

ラストは圧巻で、熊吾の人生を適切に温かく表現した
これ以上の締め括り方はない気がします。

一連の物語の最大の魅力は多種多様な登場人物で、
其々が人間味に溢れています。
熊吾がそうであるように、善悪では測れない人間の多面性が
面白く、一人一人深掘りして描かれているのが特徴です。

タイトルの「流転の海」は、熊吾の怒涛の様な人生を表現して
いますが、これに限らず全巻のネーミングが素晴らしく、
感心するばかり。

最初から読み直さなくては!!と強く思っているところです。
人に薦めたい作品ランキングのもしかして、一位かもしれない。
作者様、お疲れ様でした。

本のお話357 長流の畔

宮本輝第19弾 長流の畔

表紙を失くしてしまった~
見つかったら、写真を差し替えなくては。

またしても裏切られる熊吾ですが、
ここまでくると、彼の因縁とさえ
思えます。

作者は「父は何度も裏切られてきた
けれど、一度も人を恨まなかった」とエッセイに
書いていますが、それも、あり得な~い!!

この巻では、苦労の連続だった房江の絶望と
どん底からの再生が清々しく描かれています。

幾つもの偶然が重なったことで命拾いした房江は、
これを神の思し召しと受け止めると、憑き物が落ちたかの様に
心が晴れやかになり、自立に向けた一歩を踏み出します。

働き者で聡明で優しく、人一倍家族思いの房江が、
何故ここまで過酷な人生を送らなければならなかったのか。
だからこそ、彼女の心境の変化と前に進もうとする姿に
元気がもらえました。

一連の物語で、伸人、房江、熊吾のそれぞれが九死に一生を
得る体験をしますが、生死を分けたのはどれも、ちょっとした
偶然で、紙一重の差でした。
きっと世の中こんなことだらけだろうと思うと、急に死が身近に
感じられ、死生観が変わる気がします。

そして、
ここでの伸人の生活は作者のエッセイや他作品とリンクする部分が
多く、そういった意味で、別の楽しみ方もできました。

本のお話356 満月の道

宮本輝第18弾 満月の道

満月の道は、流転の海シリーズ7作目に
あたります。
前巻を載せてから、9年も経つなんて。

次作が出るまでに何年もかかるため、
登場人物の殆どがどういった人か
思い出せないまま読み進めざるを得ない
もどかしさが常に付き纏います。

これに限っては、巻末に各章のあらすじと
主な登場人物の説明が付いていて大変助かりました。
読む前に知ってたら、尚良かったけど。

熊吾は何度も信頼していた人に裏切られてきましたが、
またもや身近な人間から酷い裏切りに遭います。

多くの人から根深い恨みを買う一方で、
一生の恩人として感謝されることもまた多い
彼の特性が、どの巻にもしっかり描かれています。

困っている人を放っておけない(それだけではないが)
熊吾の性質が仇となり、今回も窮地に追い込まれますが、
一番気の毒なのは、何と言っても家族です。
巻き添えで翻弄され続けるなんて、迷惑の極みだね。

病弱でひ弱だった伸人は大きくなり、高校生になりました。