満月の道は、流転の海シリーズ7作目に
あたります。
前巻を載せてから、9年も経つなんて。
次作が出るまでに何年もかかるため、
登場人物の殆どがどういった人か
思い出せないまま読み進めざるを得ない
もどかしさが常に付き纏います。
これに限っては、巻末に各章のあらすじと
主な登場人物の説明が付いていて大変助かりました。
読む前に知ってたら、尚良かったけど。
熊吾は何度も信頼していた人に裏切られてきましたが、
またもや身近な人間から酷い裏切りに遭います。
多くの人から根深い恨みを買う一方で、
一生の恩人として感謝されることもまた多い
彼の特性が、どの巻にもしっかり描かれています。
困っている人を放っておけない(それだけではないが)
熊吾の性質が仇となり、今回も窮地に追い込まれますが、
一番気の毒なのは、何と言っても家族です。
巻き添えで翻弄され続けるなんて、迷惑の極みだね。
病弱でひ弱だった伸人は大きくなり、高校生になりました。