以来5か月振りで、こんなに間が空く
のは初めてです。
最近電車で読書する時間がめっきり
減って(他の事をしたりして)、
先の展開も以前の様には気になら
なくなった上に、感想を書くのも
面倒になってしまいました。
それもこれも、きっと年のせいだ。
この作品が本屋大賞を受賞した時、
是非読みたい!と思ったけど、あれから何年経つのだろう・・・
これは、女だてらに家業の海賊仕事が大好きで、怖いもの
無しの無鉄砲者ながら、人一倍義理人情に厚い娘「景」が
主人公の物語です。
本願寺を乗っ取ろうとする織田側の真鍋海賊と、本願寺からの
要請で兵糧を差し入れる毛利側の村上海賊との戦いが描かれて
います。
敵・味方間だけでなく、味方同士の駆け引きや葛藤、一向宗
の門戸の信心から来る命知らずの勇気、そして、ちょっとした
切っ掛けで何度も形勢が逆転する戦いに引き込まれました。
当時は醜女とされたエキゾチックな顔立ちが、異国との交易が
盛んな土地柄故に好まれ、そこに行けばモテると聞いた景が
泉州に出向いたがために、大変なことに巻き込まれていきます。
(巻き込まれると言うよりも、飛び込んで行った感じだけど)
海賊やお侍にとって、戦う意味はたった一つ、
「お家存続のため」と言うけれど・・・
一度に多くの命が奪われる戦は、血生臭くて恐ろし過ぎる。
今の時代に生まれて、ほんとに良かった・・・
その一言に尽きます。