2015年8月24日月曜日

本のお話228 わるいやつら

松本清張第11弾 わるいやつら

下世話なゴシップ的面白さのある作品で

一気に読んでしまいました。
これは、とっても面白い!

高名な父の後を継ぎ、そこそこの規模を誇る

病院の院長の座に収まる主人公の戸谷信一は
イケメンの放蕩者です。
医師としての責任感も使命感も志も皆無で、
頭にあるのは、お金と女性だけ。

大金を
貢がせた女性を、邪魔になると葬り去ろうするところが、
夜光の階段の佐山に似てますが、佐山よりずっと滑稽です。
悲惨なお話ながら、戸谷の極端な分別の無さと自己中さは、
呆れを通り越して、ギャグの様・・・

何となく先の読めてしまうお話で、痛快な結末と極めつけの

ラストシーンは、黒皮の手帳を思い出させます。
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