2015年8月27日木曜日

本のお話229 隠花平原

松本清張第12弾 隠花平原

昔対談番組で作家の森村
誠一が、自身の
尊敬する作者作品巻末解説を担当した
纏わるエピソードを語っておらました
が、それがこの作品だった様です。

解説でも、風景と密着した清張作品素晴
しさと、作者の創り出す原風景について
触れられている通り、描かれる風景がいつも
リアルな臨場を持って浮かび上がります

風光明媚な自然だけでなく、都会の裏通りだったり、雑然とした
ビルの一室だったりと、其々の場面の景色描写が仔細なことに、
改めて気付かされます。

物語はと言うと、ミステリアスな展開に引き込まれましたが、
最後に全ての謎が明されると、がっかりでした。

犯人の意外性はこの上なく、予想できる人なんて居ないのでは?

と思う程ですが、犯人がどうもしっくり来なくて犯行動機にも
違和感を覚えることから、私的にはいまいちでした。

そうだ!後日、清張作品もランキングしよう。