2013年10月24日木曜日

本のお話82 天国にいちばん近い島

森村桂 天国にいちばん近い島

これは今から45年も前に書かれた森村桂さんの
ニューカレドニア冒険物語です。
原田知世ちゃんの映画で有名になりましたね。

先に原作を読んで感動したので映画を見たら、あまり
にも原作とかけ離れていたことに、唖然としました。

そう言えば確か、映画中で「もうひとつの世界で
いちばん近い島」と言ってました。
別物ってことですが、断然これは、原作がお勧めです。

幼い頃にお父さんから聞いた天国にいちばん近い島を
大人になったら必ず見つけ出して、きっと行くんだ、
という途方もない夢を果たした作者の無鉄砲な行動力
呆れ半分、尊敬半分といったところでしょうか。

森を抜けて、ウベアの砂浜を見つけた時の作者の感動と
風景描写の美しさが印象的でした。
そして、現地の人たちの優しさや、言葉の壁を超えた
心温まる数々の出会いと友情も。