宮部みゆき 第16弾 楽園
宮部ミステリーでは、事件に関わった探偵や刑事が、別の作品に
再登場する事がしばしばありますが、これにも「模倣犯」で活躍した
ジャーナリストの前畑滋子が登場し、今度は主人公として謎を追います。
前畑滋子が、事故死した少年の母親からの依頼により、少年が生前に描いた
絵を手掛かりに、その少年の超能力について調べていくうちに、ある殺人事件
の裏に隠された知られざる真相にたどり着くというお話です。
これも読み出すと止まらず、後半は家で一気に読んでしまいました。
全ての事柄が、偶然を含めて都合よく繋がり過ぎているのが、気になる
ところですが、それを言うなら、世のミステリーは大概そうだよね。
この物語には「模倣犯」のストーリーが深く関わっているので、
模倣犯を先に読んでから、読むのがお勧めです。