2015年6月30日火曜日

本のお話217 火花

又吉直樹 火花

隠れ名作や話題作を載せたいと思いながら、
いつも古くて、誰でも知ってる様な本ばかり
になってしまう訳ですが、これは珍しく、
旬の話題作ではありませんか

お父さんが知人から貸りたのを、私も
読ませてもらったのです。
お父さんは表紙を外して、紙で作ったカバー
けて読み返す時に表紙を戻します。
そうすれば、表紙が傷まないらしい。几帳面だね~

なかなか文学的センスのある作品で、又吉さんって
偉いんだなあ・・・・話してました。

のんびりした外見と話し方からは想像できない研ぎ澄まされた
感性と鋭い観察眼を持つ作者は、何事も突き詰めて考える性質
らしく、とても繊細で、他者への思いやりに溢れています。

この人もまた、何でも例えるのが得意な様で、複雑な表現と
豊富な語彙知性を感じますが、その分読み易くは無いかも。

主人公の僕が「とてもかなわない」と畏怖する才能を持ちながら、
世渡りが下手で売れない先輩芸人神谷と僕との濃厚な友情が
メインに描かれています。

それにしても、お笑い芸人さんって大変・・・・
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