2026年6月29日月曜日

本のお話399 盤上の向日葵

柚月裕子第7弾 盤上の向日葵

久しぶりに衝撃を受けた作品です。
作者myランキング堂々の一位で、
今後も覆ることは無さそうです。
そのくらい、凄かった!

前半に撒かれていた全ての伏線が
最後に見事に回収されました。

主人公、上条桂介の類い希なる才能と数奇な運命。
更には、終盤で明らかとなった生まれながらに
背負わされた宿命の残酷さに愕然とします。

将棋を中心に据えたこの物語は、名匠の将棋駒の由来と変遷、
詳細に描かれる数々の対局が特徴で、将棋好きなら、もっと
楽しめるに違いない。

恩人と本人の視点で語られる桂介の少年期から20余年に渡る
生い立ちと、元奨励会会員の若手刑事が先輩バディと共に
追う捜査の過程が章毎交互に、現在と過去を行きつ戻りつ
展開します。

定番の犯人捜しではなく、被害者捜しと事件に至る経緯を
解き明かしていくミステリーでした。

最初に頭に浮かんだ最悪の予想が外れたことにホッとしたものの、
次も、その次も、最後の予想まで外してしまった私・・・
こんな結末を一体誰が推測できるでしょうか?