スティーブンソン ジーキル博士とハイド氏
100ページ余りの短いお話で、持ってる中で
一番薄っぺらい本です。
ジーキル博士は常に周囲から尊敬される紳士で
ありながら、人知れず悪事を重ねる人物です。
自身が開発した薬によって、内に潜む悪を切り
離し、別人ハイドを作り上げるのですが・・・
薬の力によって、悪い人格を自分から切り離す
というのは別として、これは多重人格を扱った
多くの作品の先駆けとなった物語の様です。
多重人格がテーマの作品はホラー的なものが多く、バッドエンド
の悲劇になるのがお決まりですが、もっと前向きな明るい結末が
有っても良いのでは?と思ったり。
作者は、妻の連れ子のために空想の地図を書き、それに毎日
一章つづお話を付けて読み聞かせていたそうです。
それを作品にしたのが、「宝島」だったとあとがきにあります。
スティーブンソンは、冒険物語「宝島」の作者でもあるのです。
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