2013年8月6日火曜日

本のお話59 白い巨塔

山崎豊子myランキング3位「白い巨塔」

これを傑作と呼ばずして、何をそう呼ぶのか?
と言いたい作品です。

医学界の裏を描いたお話で、主人公である浪速大学
医学部第一外科の財前五郎の教授選と、財前が被告
として訴えられた医事裁判の2つが、この小説
大きな柱となっています。

卓越した腕と共に、強い野心や慢心を持つ財前と、
患者を救うことだけを考え、真摯患者向き合い、
研究に打ち込む同期の友人里見の、対極ある2人の
医師として姿も興味深く描かれています。

元々は、原告側の敗訴(3巻まで)でこの物語は
完結していたけれど、結末に納得できない多くの
読者からの要望により続編を書いたと著者あとがき
にあります
よくぞ書いてくださいました。
3巻で終わっていたら、この物語に対する私の評価

今の1/3以下のところでした。

数年前の唐沢寿明主演のドラマは、良かったなあ・・・
前半は「東教授の総回診です」から、財前五郎が教授になってから
毎回財前教授の総回診です」からドラマが始まるのが印象的でしたね。