2013年8月9日金曜日

本のお話60 不毛地帯

山崎豊子myランキング2位 「不毛地帯」

終戦直後から11年の長きに渡るシベリアでの
過酷な抑留生活を生き延びた元陸軍大本営参謀の
主人公が、帰還後に入社した商社、近畿商事を
飛躍的に発展させ、商社マンとして上り詰めて
行く過程を描いた物語です。

全巻600ページ以上の厚さで、4巻から成る
かなりの長編ですが、そんな長さを感じさせない
くらい面白い作品でした。

最初はなかなか入り込めなくて、最初の1巻を
読み終えるのに時間が掛かったけど、途中から
面白さが加速して行き、後半は一気に読んで
しまった記憶が有ります。

それにしても物語は、終わり方が命だね。
それはハッピーエンドと言う意味ではなく、
何か心に響くような終わり方言う意味です。

その点で、これもバッチリの作品でした。