耳なし芳一以下28篇の怪談が載っています。
日本の古い奇談、怪談に興味を持った作者が、
それらを原作に従って、想像を加え脚色した
再話集です。
これは比較的新しく、私が成人してから買いました。
と言っても数十年前ですが、子供の頃から持っている
本と比べて格段に保存状態が良く、この上にカバーが
付いてたこともあって、新品みたい。
紙は多少変色していますが。
私がこの中で覚えているのは、表題の耳なし芳一と
ムジナだけで、他はさっぱり記憶に無い・・・・
ムジナは英語の教科書に載ってたので、憶えているのかもね。
アイルランド人の父とギリシャ人の母を持つ作者の元の名は、ラフカディオ・
ハーンで、帰化して日本の女性と結婚し、日本人小泉八雲となりました。
120年以上昔、作者が松江の中学校で英語教師を務めていた頃に暮らして
いた武家屋敷は現在、ヘルン旧居として公開されています。
20歳の時に、親戚のおばさんに松江の小泉八雲記念館とヘルン旧居に
連れて行ってもらったのが、この本を読んだきっかけです。
どんなお屋敷だったか忘れてしまったけど、資料館に作者の遺品や
直筆原稿などが展示されていたのは、何となく覚えています。