2024年8月18日日曜日

9 軽井沢3日目② 追分宿郷土館、堀辰雄文学記念館

追分宿は中山道と北国街道の分岐点に位置するため、
交通の要衝として栄えましたが、参勤交代で更に
大きく発展しました。

追分郷土館は貴重な展示物が多く、結構長く居ました。
軽井沢の特徴は森と清流。


木通庵のエンブレムがあるよ。
河村目呂二の旧宅の跡で、建物が無くても
軽井沢遺産に認定されています。

少し歩いて堀辰雄文学記念館へ。
追分宿本陣の裏門を復元移築し、文学館の門にしています。
施設には4つの建物があります。
最初に入った常設展示室は、昭和48年に堀辰雄氏の妻の多恵が建てて
夏を過ごした家で、現在は堀辰雄の生涯と文学についての展示室になってます。
下のパネル写真の女性は堀辰雄の亡き婚約者で
風立ちぬの菜穂子のモデルとされた矢野綾子さん。
妻と訪れた旅先での自筆の書が刻まれた文学碑&
彼がエッセイで取り上げた浄瑠璃寺の馬酔木。
浄瑠璃寺が株分けして記念館に贈ったんだって。
多くの蔵書を収納するために建てた書庫。
楽しみにしていたのに、完成を待たず亡くなったそうです。

晩年を過ごしたこの家で読書と療養の日々を送りました。

下写真左の軽井沢彫の飾り棚は、亡くなった元婚約者の矢野家から
結婚祝いに送られたもの
真ん中は堀辰夫が虎ノ門の小道具屋で気に入って買い求めたイギリス風チェア
右は、師匠だった室生犀星から送られた船箪笥

床の間の掛け軸「雨過山如洗」は川端康成の書

家の裏には当時水道がなかったため使われた井戸と
金魚鉢にしていた石臼があります。
今のデジカメはパノラマ写真が撮れないから不便だなあ。
4つの建物が配置された庭全体を撮りたかったのに。
最後は管理棟閲覧室へ
軽井沢ゆかりの文豪達と堀辰雄氏の交流図。
芥川龍之介、吉田郎、中野重治、菊池寛、萩原朔太郎、室生犀星
の似顔絵が絶妙です。貴重な品々が展示されていました。