2013年2月28日木曜日

本のお話7 嫌われ松子の一生

複数の視点からのストーリー展開という点で、
「告白」に通じているのが、「嫌われ松子の一生」。
中学教師だった松子の転落の人生が、主人公松子と松子の亡き後、
その生涯を辿って行く甥の笙の2つの視点から描かれています。
これも告白に負けず劣らず、すごい作品だなあと思いました。

松子の転落は、自らが蒔いた種であり、自業自得な部分が多分
にあるとは言え、あまりに酷く救いのない話でした。
どんな目に遭っても、人を信じ続け、幸せになりたいと願い
続けた主人公だから尚更辛い。ドラマにも映画にもなったよね。
私はドラマも映画も見てないけど、きっと原作にはかなわない
気がします。