2014年4月26日土曜日

本のお話108 りかさん

梨木香歩 りかさん

これは娘の本で「西の魔女が死んだ」の梨木香歩さん
の作品です。
娘はファンタジックなお話が好きみたい・・・
タイトル「りかさん」は、黒髪の市松人形の名前です。

おばあちゃんが主人公ようこに贈った「りかさん」
には魂があり、ようことだけ会話し、心を通わせる
ことができるのです。

りかさんを通して、いろんなお人形の過去が解き明か
されていくというちょっと異色の物語で、その中には
人間の勝手な都合で、数奇な運命を辿らざるを得な
かった哀しいお人形も登場します。

それほど引き込まれないけれど、決して退屈する訳でなく、
これもありかな!って感じでした。
梨木香歩さんの作品は、ファンタジックで淡々とした中に、
何かしら哀愁が感じられるのが特徴です。