辻井いつ子 今日の風、なに色?
何年か前に妹にもらいました。
ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール優勝と
いう日本人初の快挙を遂げた全盲のピアニスト
辻井伸行さんのお母さんの手記です。
育児日記を元にした回顧録で、伸行さん誕生から
12歳までの軌跡が綴られています。
お母さんの鼻歌に合わせて、おもちゃのピアノを
両手で叩いてクリスマスソングを演奏した伸行さん。
2歳だった伸行さんが見せた才能の片鱗は、悲しみ
を乗り越えた先に、いつ子さんが見つけた一筋の光でした。
息子の無限の可能性を信じたお母さんの行動力には、驚かされます。
私が親だったら、彼の才能を開花させることはできなかったでしょう。
才能もさることながら、お母さんの尽力と才能を育むための経済力や
環境の全てが揃って、天才ピアニスト辻井伸行が生まれたと思いますが、
何よりも伸行さん自身の努力ですね。
努力と思わないくらい練習が大好きだったことも。
幾つものエピソードから、伸行さんの感性の豊かさが伝わってきます。
続編の「のぶカンタービレ」も読みたいな♡