シドニーシェルダン第4弾 氷の淑女
ただの復讐劇と思って読んでたら、まんまと
騙されました。
主人公が復讐心をバネに、どんどん成り上がり
大物になっていくのは、作者の幾つかの作品に
共通するところですが、自身の力で富と権力を
築く男性に対して、女性の主人公は、力のある
男性を虜にして、それらを掌握します。
主人公が色んなものを獲得し、新たな立場や責任を負う様になっても、
考えが変わったり、他の方向に目が向くことは決して無く、目的(復讐)
を遂げるのにまっしぐらでブレない執念は、凄まじいものがあります。
最後まで復讐に捕らわれていたら、足元をすくわれることになるね。