2015年1月26日月曜日

本のお話185 明け方の夢

シドニーシェルダン第11弾 明け方の夢

プロローグを読み始めて気付きましたが、

この物語は名作「真夜中は別の顔」の続編と
なっています。
前作が気になる終わり方だっただけに、
すぐに引き込まれました。

神話の国ギリシャが舞台の物語で、太古の遺跡

アテネ国立博物館の宝物が出てくるのも魅力
です。
謎解きが多少入っていますが、その部分に関しては、
珍しく私の予想が的中しました。

一言で言うなら復讐劇で、前作もこの作品もストーリーが復讐で
成り立っている感じです。
数々の復讐が複雑に絡み合い、悪の大富豪デミリスを中心に、
幾つもの愛憎と陰謀が渦巻き、繰り広げられていきます。

前作でノエルとダブル主人公だったキャサリン
が、
この物語では、単独主人公として描かれています。

悪にはそれなりの報いを望む読者にとって、納得の結末でした。