シドニーシェルダン第11弾 明け方の夢
プロローグを読み始めて気付きましたが、
この物語は名作「真夜中は別の顔」の続編と
なっています。
前作が気になる終わり方だっただけに、
すぐに引き込まれました。
神話の国ギリシャが舞台の物語で、太古の遺跡
やアテネ国立博物館の宝物が出てくるのも魅力
です。
謎解きが多少入っていますが、その部分に関しては、
珍しく私の予想が的中しました。
一言で言うなら復讐劇で、前作もこの作品もストーリーが復讐で
成り立っている感じです。
数々の復讐が複雑に絡み合い、悪の大富豪デミリスを中心に、
幾つもの愛憎と陰謀が渦巻き、繰り広げられていきます。
前作でノエルとダブル主人公だったキャサリンが、
この物語では、単独主人公として描かれています。
悪にはそれなりの報いを望む読者にとって、納得の結末でした。