2015年4月20日月曜日

本のお話206 無言の名誉

ダニエルスティール第2弾 無言の名誉

これは意外にも、日本人女性が主人公の物語
でした。
冒頭の一文から、作者の友人がモデルである
ことが伺えます。

当時としては、非常に前駆的な考えを持つ
大学教授の父の勧めで、泣く泣くアメリカの
女子大に留学したヒロコは、渡米から僅か
数ヶ月後の真珠湾攻撃を皮切りに、太平洋戦争の波に
飲み込まれていくのですが・・・ヒロコの運命は如何に!

父の友人一家との絆とアメリカ人男性との恋愛を中心に、
ヒロコの物語は展開します
「二つの祖国」を彷彿とさせる作品で、アメリカ強制収容所
での生活が、克明に記されています。

作者は、突然襲い掛かる思いもよらぬ運命に翻弄されながらも、
毅然と厳しい試練に立ち向かう女性像を描く傾向にあります。
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