ダニエルキイス アルジャーノンに花束を
知的障害を持つチャーリーゴードンが、手術によって
驚異的に知能を伸ばしていく過程で、それまで気付
かずに済んでいたことに気付く苦しみや悲しみ、
今まで知らなかった世界を知る喜びなどが、彼の記す
経過報告日記を通じて切々と伝わってきます。
ドラマや映画は原作に遠く及ばず、と感じるものが
多い中で、私にとってドラマの方がずっと感動的
だった数少ない作品の一つです。
演じる人が良かったことも、音楽で盛り上げる効果
も有るけれど、主人公と主人公を取り巻く人たちの
関係性を含めたあらゆる部分で上手くアレンジされて
いて、悲しいお話ながらも、原作より救いのある
ストーリ-に仕上がっていたからです。