2014年3月24日月曜日

本のお話98 アルジャーノンに花束を

ダニエルキイス アルジャーノンに花束を

知的障害を持つチャーリーゴードンが、手術によって
驚異的に知能を伸ばしていく過程で、それまで気付

かず済んでいたことに気付く苦しみや悲しみ、
今まで知らなかっ世界を知る喜びなどが、彼の記す
経過報告日記通じて切々と伝わってきます。

ドラマや映画は原作に遠く及ばず、と感じるものが

多い中で、私にとってドラマの方がずっと感動的
だった数少ない作品の一つです。

演じる人が良かったことも、音楽で盛り上げる効果
も有るけれど、主人公と主人公を取り巻く人たち
関係性を含めたあらゆる部分で上手くアレンジされ
いて悲しいお話ながらも、原作より救いある
ストーリ-に仕上がっていたからです。