2015年7月28日火曜日

本のお話224 迷走地図

松本清張第7弾 迷走地図

これはごく最近読みました。

政治の中枢、永田町を舞台に、政界の闇を
暴いた物語で、かなり面白かった!!

作者は大物推理作家であると共に、偉大な

社会派小説家だと思わせる大作です

国会内部の裏事情をバックに繰り広げられるサスペンスで、
山崎豊子さんさながらの緻密な取材を伺わせます。
作者の博識と創造性に、感心するばかり。

一言で言うと、与党の派閥抗争の物語ですが、
議員の陰で
普段注目されることの無い議員秘書を始め、議員に関わる
様々な職に従事する人々の内情に迫るところ、この物語独自
面白さがあります。

これも、あっと驚く展開が随所にあり、最後まで読者を
引き付けて放さない感じです。

背景が事実なら、政界は、まるで魔窟です。

何十年も昔の作品ではあるけれど。
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