松本清張第7弾 迷走地図
これはごく最近読みました。
政治の中枢、永田町を舞台に、政界の闇を
暴いた物語で、かなり面白かった!!
作者は大物推理作家であると共に、偉大な
社会派小説家だと思わせる大作です。
国会内部の裏事情をバックに繰り広げられるサスペンスで、
山崎豊子さんさながらの緻密な取材を伺わせます。
作者の博識と創造性に、感心するばかり。
一言で言うと、与党の派閥抗争の物語ですが、議員の陰で
普段注目されることの無い議員秘書を始め、議員に関わる
様々な職に従事する人々の内情に迫るところに、この物語独自
の面白さがあります。
これも、あっと驚く展開が随所にあり、最後まで読者を
引き付けて放さない感じです。
背景が事実なら、政界は、まるで魔窟です。
何十年も昔の作品ではあるけれど。
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