2015年7月31日金曜日

本のお話225 張り込み

松本清張第8弾 張り込み

作者は短編も多く残された様ですが、

これが、一番の傑作集かもしれません。
どれも上手くまとめられていて、長さ的
に2時間ドラマにピッタリな感じです。

単調な毎日を送る主婦に突然訪れる非日常を
予想して張り込む刑事を描いた表題「張り
込み」は、有名な割に20ページそこそこの
最も短いお話です。張り込みの成果は如何に!

「顔」と「声」は、テーマが類似した作品で、
姉妹作品とでも、呼べそうです。
正面から見た顔と横顔、直接聞く声と受話器越しの声・・・・

この中の幾つか、特に最後の「カルネデアスの舟」は、
上辺からは測り知れない人の心の奥底に渦巻く邪悪で
陰湿な思いが、つぶさに描写されています。

その複雑で裏腹な心理に触れ、「人はやっぱり、単純なのがいい!」
と思ったね。
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