2013年3月20日水曜日

本のお話14 冷静と情熱のあいだ

辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」

辻仁成の本で、これだけがうちに
残ってるということは、これが
一番良かったんだと思います。

この青表紙の本だけ買いましたが、
当時、赤表紙の本と一緒に販売され
ました。赤は江国香織が書き、青は
辻仁成が書いた共著作品です。
青は主人公、阿形順正の視点から、
赤はあおいの視点から描かれています。
赤は読んでいませんが、青と同じく、それだけ読んでも
ちゃんとストーリーとして成り立っているのでしょうね。


先日書店に行ってびっくり!!
この二人の共同作品がまた出版されてて、目立つような
場所に、2冊並んでいました。(タイトルは忘れた)。
名コンビのようですね。こういった形の小説を、私は
他に知りません。
複数の視点からのお話という点で共通する「告白」や
「嫌われ松子」は1人で書いてるもんね。

「冷静と情熱のあいだ」は、ルネッサンスが花開いた街、
フィレンツェが舞台で、この街への憧れが、この人の
作品中の私の一番にならしめている理由かもしれません。

竹野内豊主演で映画化されましたが、映画の良かった所は、
何と言っても映像の美しさ!
ドーモ(花の聖母寺)のクーポラからの眺めと、その景色
にマッチした竹野内豊と相手役の女優さんが素敵で、
やたら絵になってましたよ♡