2013年7月10日水曜日

本のお話50 BAD KIDS

村山由佳、第7弾「BAD KIDS」

同じ人の作品を集中的に読むのは、前作が面白かった
という以外に、次に読む本を探す時に限られた範囲
から選べばよいので楽ということが有ります。
制覇しようと思うようになって、余計
続いてしまう
のですね。

これは村山由佳のごく初期の作品で、もう一度デジャヴ
後に書かれた小説です。

女子高生と友人の男子生徒2人が主人公の物語で
章毎交互に視点が入れ替わっています。
一つの物語を複数の視点から描くのは、よく使われる
手法ですが、村山由佳さんも、それが得意な様ですね。

マイペースで家庭を持つことが似合わない年上の天才
カメラマンとの恋愛に悩む女子生徒と、親友である
同級生への一方的な同性愛に悩む男子生徒との一風
変わった友情を軸に繰り広げられる青春ドラマ
と呼ぶには、ちょっと大人っぽいお話かもしれません。