昔、「山河燃ゆ」というタイトルで大河ドラマになった小説です。
両親が欠かさずドラマを見てた横で、私は適当に見たり見なかったり
だったけど、覚えている範囲でも違和感があるのは、人物像の違いです。
ドラマの天羽賢治、那子、エミー共に、原作よりもっと誠実で、
真面目な印象でした。
これは、太平洋戦争に翻弄された日系二世の家族の物語です。
米軍少尉としてフィリピンに配属された主人公が、日本軍兵士として
出征した弟と戦場で出会う場面がクライマックスで、主人公が言語調整官を
務めた下巻の東京裁判が第2の山場となっています。
松本幸四郎演じる天羽賢治のファンだった母は、ドラマ最終話の驚愕の
ラストシーンに、大そうがっかりしてたのを覚えています。
勉強になる作品でしたが、物語にそれほど入り込まなかったので、
myランキングで下から2番目の位置付けです。
こんなにぶ厚い本です。 ちなみに右はおいコーの一冊 |