2013年5月16日木曜日

本のお話33 続泥流地帯

三浦綾子第8弾は「続泥流地帯」

泥流地帯の続きです。
続泥流地帯よりも、泥流地帯の下巻と言う方が適切な気がします。
泥流地帯で終わっても物語として充分成り立つけれど、やっぱり
これは続編があってこその作品だと思います。

「続」では村落が泥流に飲み込まれた後、不毛となり果てた
田んぼを蘇らせようと、拓一と耕作の兄弟が奮闘する姿が中心に
描かれていました。
次から次へと起こる困難に立ち向かい、逆境に置かれながらも、
誠実で直向きあり続けたこの兄弟の感心なこと!!

貧しさの為に、色んな事を諦めざるを得ない境遇に在っても
家族で助け合い、労り合う日々の暮らしの中でこそ、人を思い
やる気持ちが育つのだなあ、としみじみ思いました。

泥流地帯&続泥流地帯は、感動的な作品でした。
私にとって、三浦綾子ランキングの第2位です。
ナンバーワンは次回のお楽しみ~❤