村山由佳 おいコーⅧ 地図のない旅
これは少女漫画の雰囲気が楽しめる小説です。
先月、1年振りに新刊が出ました。
毎回色んな事が起こりますが、1巻で数か月
しか経過しないため、登場人物よりもずっと
早く読者が年を取ってしまいます。
今回は、主人公の勝利の他、勝利を取り巻く
3人の視点からも描かれています。
勝利は何でもできる万能男子なのに、どういう
訳か彼女の事で悩むと注意が散漫になり失敗を
重ねてしまうのが以前から困ったところでしたが、Ⅳ巻で
とうとう取り返しのつかない重大な過失を犯してしまいます。
勝利は、苦しみから逃れるように日本を離れ、オーストラリアで暮らして
いましたが、この巻で帰国します。
救いのある終わり方を読者に約束されている村山由佳さんの言葉を信じて、
また1年、次巻を待とう・・・