村上春樹 1Q84
5年前の発売初日、この作品を求めて書店に並ぶ
客の長蛇の列が話題となったベストセラー小説です。
運命で結ばれた2人の主人公の視点が章毎交互に
入れ替わる形で物語は進行します。
1Q84は、女性の主人公が1984年の9をquestion
に置き換えて名付けた別世界の呼び名です。
「パラレルワールドではない」と文中に有りますが、
どう考えても、これはパラレルワールド。
SF冒険ファンタジーといったところですが、そこに
必殺仕事人的要素と宗教が絡んできます。
キーワードは、ヤナーチェックのシンフォニエッタ、
首都高速の非常階段、二つある月、空気さなぎ、
リトルピープル、神の声、さきがけ・・・
ただただ不思議なお話でしたが、読み出すと止まらず、
読書は基本電車でする私ですが、家で大方読んで
しまいました。
それにしても作者は、とりわけ例えるのが好きらしく、些細な事象や物、
人の仕草など、何でもかんでも「まるで何々の様に・・」と例えてしまいます。
最初から最後まで、例え話のオンパレード~~
その絶妙な例えがセールスポイントであり、作者が高く評価される要因の
1つかもしれません。